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2005年07月09日

帰途ニ出会イテ詠メル


朝露に 濡れ迷いたり 赤い猫 一猫闇の中 忍びてをり

るい詠める

<読み>
あさつゆに ぬれまどいたり あかいねこ ひとりやみのなか しのびており

<意味>
朝露に濡れて迷ってしまったのだろうか、赤い猫が一匹薄暗い物陰に潜んでいるよ。

<解説>
赤い猫とは、作者の心象をも表しているのだろう。「迷い」という行動を表す語句に「まど(う)=惑(う)」という心情を表す語句を充てている事からも読み取れる。そして、作者(=赤い猫)は朝の光よりもまだ、夜の闇に包まれている事を望んでいるのではなかろうか。早すぎる朝の訪れを疎んじているかの様だ。

(この項:たい)

posted tgc : 10:30 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮) /携帯からみる

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