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2005年07月28日

これもまた悪い夢の続き 01.

颱風一過。豪雨で蒸し暑い夜から一転、ギラギラと輝く真夏日になった。そのせいか、いくつも夢をみた。

僕の働いているフロアが作成した書類を持って上のフロアに向かう。その部署は余りに多くの人でごった返しているからなかなか持参した書類を担当者に渡す事が出来ない。社内の人間も等しく外部の人間と共に行列に並ばなければならない。個人的にはもっと効率の良い方法をいくつか提案したいのだけれどもその稟議書を担当部署に提出出来るまで何日かかるか判らない。やっと会えた担当者に皮肉まじりの苦言を呈するのが関の山だ。

その組織は解体されて新しい結成された組織に残るものとここを去るものに二分されて今日が新組織の結成式。ここを去る僕は永年連れ添った彼女と供にその組織の終焉を確認しにここに来てしまった。様々な想いを抱いて皆がここに集っている。我々は多くを語らずに新組織の一員となって結成式会場に入場するかつての友を見送る。握手が繰り返される。何度となく繰り返される。さようなら。結成式が始まった様だ。さようなら。入場出来ない我々10数名も三々五々ここを去って行く。彼女の腕を取って思わず自らの胸に抱き寄せる。涙は出ない。急に年老いた様な気がした。

僕達が根城にしているカフェが入っているこの雑居ビルにごっそりとある大学の自治会組織が入居してきた。新しい顧客獲得の夢を観てしまったこの店のマスターは日がな一日原価計算をやり直してばかり。コーヒー一杯で終日粘っている我々としては彼の繰り言を聴かずにすむのは申し分ないのだけれども引っ越しの大騒ぎはちょっと勘弁してもらいたい。このビルの先住民族としての既得権を主張しにちょいと自治会のボスにお目通りしておくのも悪くないアイデアだからこっちから挨拶にいってあげよう。重い腰を上げる。

この会社には社長直々のヘッドハンティングで入社したと想っていたのは僕の大間違いでスタッフの誰一人としてまともな取り扱いをしてくれない。どうやらボスの縁故採用のこまったちゃんという認識を奴らは抱いている様だ。それならそれでいいやってな感じで思いっきり卑屈な態度で全ての業務をこなしてみる。

金槌の音がする。新入生歓迎の大騒ぎ。狭い通路をひっきりなしにヒトが通る。かと思えばゆったりとチューニングしているアンサンブルもいる。ちょっと歩くとヒトにぶつかる。確かに僕はここでは部外者でお邪魔虫だけれどもね。さっきからアジびらの様なものを廊下の壁という壁に張り付けようとしているヤツの後頭部にふと見覚えがあるなぁと思ったら案の定あいつだった。もう何年もたっているのにやっている事は変わっていないと言う事か。その懐かしい後頭部をコヅいて、再会を祝す。

posted =oyo= : 02:02 | comment (0) | trackBack (0) | たいの日記

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