2005年08月06日
蝉ノ亡骸ヲ見出シテ詠メル
激しかれ 短き夏の陽 貫きて 鳴きて恋して 産みて逝くかな
るい詠める
<読み>
はげしかれ みじかきなつのひ つらぬきて なきてこいして うみてゆくかな
<意味>
激しいなぁ、短い夏の日差しを刺し貫くかの様に、(蝉は)鳴いて恋して出産して死んで行くのだなぁ。
<解説>
この歌は蝉の事を詠ったのではない。夏のわずか10日ばかりを、生き急ぐ様にその生を謳歌する彼らに、己の理想像を見いだしたのであろう。作者の死生観や恋愛観が読み取れる。
(この項:たい)
posted tgc : 20:08 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮) /携帯からみる
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