2005年08月26日
颱風ノ夜河流レセル猫ヲ見イ出シテ詠メル
ちいさきもの 雨や風やに 弄ばれ 波のまにまに 消えて逝くかな
るい詠める
<読み>
ちいさきもの あめやかぜやに もてあそばれ なみのまにまに きえてゆくかな
<意味>
子猫が雨や風に翻弄されて、波間に消えて行ってしまったことだなぁ。
<解説>
子猫が溺死して行く様子を見つめる作者の眼は冷徹とも言える。だが、これは現実の情景を描写したものというよりも、その光景から触発されたなにものかが、作者の心象に描かれたものとして把握すべきであろう。
(この項:たい)
posted tgc : 18:25 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮) /携帯からみる
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