conceived and constructed by たいとしはる tai toshiharu
« 颱風ノ夜河流レセル猫ヲ見イ出シテ詠メル | メイン | 颱風一過ヲ詠メル »

2005年08月26日

しゃわー浴ビシ折リ激シキ雨音ニ驚キテ詠メル


野分立ち 契り果つると 浄むるとも いまだ雨音 激しかりとは

るい詠める

<読み>
のわきだち ちぎりはつると きよむるとも いまだあまおと はげしかりとは

<意味>
台風が来ている時に、セックスが終わってシャワーを浴びて身を浄めていたら、まだ激しい雨音がしているとは(驚くばかりである)。

<解説>
セックスの際の激しさと降りしきる雨の激しさをなぞらえた歌である。情交の余韻に浸りながらシャワーを浴びていたら、まだ激しく雨が降っている、時の経過の遅さだろうか、それとも、別の理由からだろうか、作者は雨に嫉妬しているかの様だ。激しい雨音がその想像力を広げる。まさに聴覚に訴える歌である。
「野分」は台風の古語。

(この項:たい)

posted tgc : 18:27 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮) /携帯からみる

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.rtm.gr.jp/mt/mt-tb.cgi/125

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)