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2005年10月07日

つくつくほうしノ声聴キ驚キテ詠メル


去り際に 朝日登りて 法師鳴く 夏の面影 重ねられざるか

るい詠める

<読み>
さりぎわに あさひのぼりて ほうしなく なつのおもかげ かさねられざるか

<意味>
(恋人の許から)去ろうとしたら、つくつくほうしが鳴いている。夏の恋人の思い出を自然と重ねない事は出来るだろうか、いや出来なかった。

<解説>
やはり地球温暖化のせいだろうか。10月になっても、つくつくほうしが鳴いている。作者は、その声を聞き、夏の恋に思いを馳せている(面影と表現した事から、今の恋人とは別人である事が分かる)。
「か」は反語を表す係助詞。「られ」は自発の助動詞「る」の未然形。

(この項:たい)

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