2005年11月18日
登リ行ク望月観テ詠メル
冬の空 我観る月は ひとつなれど ただその想ひ いずこに届く
るい詠める
<読み>
ふゆのそら われみるつきはひとつなれど ただそのおもい いずこにとどく
<意味>
冬の空に浮かぶ満月、わたしの観ているその月はたったひとつだけれども、わたしの想いは誰の元に届くのだろうか?
<解説>
古来より、月に己の想いを託す歌は数多くあるが、この歌はその行為を逡巡する歌である。揺るぎない自然に対して、己の心情の優柔不断さを詠んだ歌とも読める。
(この項:たい)
posted tgc : 17:57 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮) /携帯からみる
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