2005年11月25日
山下毅雄<ヤマタケ>逝く
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最初に山下毅雄ことヤマタケを意識したのはいつの事だろう?
『スーパージェッター』での、流星号の爆音を表現する様なギターのグリッサンド音。
『ジャイアントロボ』での、イントロのエジプトの暑い砂漠を思わせざるを得ない、分厚い男性コーラス。
それとも、次の日絶対うなされた『悪魔くん』での恐ろしげな魔女(?)の声。
当時の我家は、子供は8時には寝なければならないので、『七人の刑事』の警視庁の空撮を背景にした重い男性ハミングや、『時間ですよ』の始まりを告げるマチャアキのあのタイトルコールにつれられて女性コーラスが流れると、眠かろうがなかろうが寝床に送り出されていた。
幼稚園での無邪気なけんかや、児童公園でころんで脚を擦りむいたコトや、おツカイを頼まれてついでにもらったお駄賃で何を買おうか真剣に考えコトや、深夜の急な発熱で母親に抱かれてかかりつけの医者にむかったコトや。
そんな記憶と寄り添う様なカタチで、彼の音楽が鳴り響いている。
でも、その時に果たしてヤマタケ・サウンドという音楽の存在を意識していただろうか?
伯父さんの乗用車に積まれていた、カーステレオ用の8トラックのカートリッジの中の一本にその曲は収録されていた。児童向けのアニメTV主題歌集。とても異質な曲。しかも、僕の住んでいる地域では当時、観る事のかなわなかった作品である。
その曲を聴きながらハードボイルドを気取っていた小学生が、まさか、その楽曲を創ったご本人のお仕事に関われるとは思いもしませんでしたが...(関わるとはいっても、ホンチョビッとのこそこそですが)。
好きな作品や楽曲はたくさんあるけれども、妙なぐわいでライナー執筆のオファーを受けて駄文書きつらなさせてもらった『LUPIN THE THIRD TAKEO YAMASHITA”Rebirth”?From’71 Original Score』と『大岡越前』。
そして、ヤマタケに影響を受けた若いミュージシャン/アーティストをかき集めて創った、いくつかのトリビュートアルバム(レコーディング中にヤマタケミュージックを熱く語る彼らの眼や表情が印象的でした)を、ここでは取り上げておく。
posted =oyo= : 19:32 | comment (0) | trackBack (3) | たいの日記
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