2006年03月11日
久方ブリニ君ニ逢ワントスルニ、遅レシヲ詠メル:補遺
急く心 落ち着かせんとて 車内吊り 頸を伸ばして 読み返すのみ
るい詠める
<読み>
せくこころ おちつかせんと しゃないづり くびをのばして よみかえすのみ
<意味>
(待ち合わせに遅れそうなので)気持ちばかりが急いている。それを落ち着かせようと、車内吊り広告を、くびを伸ばして何度も読み返すだけである。
<解説>
気持ちばかり焦っても、電車は定刻通りにしか進まない。だから、出来る事は限られている。本来は「頸を伸ばして」までして読む様なものではない車内吊り広告を、しかも、何度も読み返すというところに作者の心情を読み解くべきである。
(この項:たい)
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