2006年04月17日
E.A.ぽぉ『黒猫』ニ寄セテ詠メル:ソノ壱
白き壁に 封じ込めらるる 血と涙 我埋める君の 汗と混じれば
るい詠める
<読み>
しろきかべに ふうじこめらるる ちとなみだ われうめるきみの あせとまじれば
<意味>
白い壁の中に埋められる(わたしが流した)血と涙は、わたしを埋めるあなたの流す汗と混じれば(何が起きるのだろうか?)
<解説>
ポー(Edgar Allan Poe)の古典的名作『黒猫(The Black Cat)』を詠みこんだもの。原作は破滅する主人公のモノローグとして描写されているので、この歌は異なる視点からのものである。「混じれば」と仮定で言い放っているので、その後に潜む結論は、個々人で補い自由に解釈して欲しい。
(この項:たい)
<参考>
『the black cat / 黒猫』
author:Edgar Allan Poe / エドガー・アラン・ポー
原典
邦訳 訳者:佐々木 直次郎
マルチメディア対訳版
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posted =oyo= : 23:07 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮) /携帯からみる
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