2006年04月19日
既ニ路傍ニ置カレシ小サキ花見出シテ詠メル
花持ちて 此の地に立つは 三年なり 亡くした君を 捜しあぐぬる
るい詠める
<読み>
はなもちて このちにたつは みとせなり なくしたきみを さがしあぐねる
<意味>
花束をここに持参するのは三年目。亡くなったあなたを捜しあぐねている。
<解説>
表面的な読解はさして困難ではない。愛するものが亡くなった現場に来るのは、今年で三年目。しかし、問題は下の区の解釈である。
己独りが弔いに訪れたと思いきや、既に何者かの花束が手向けられている。今頃になって、亡き人の己の知らぬ一面を発見してしまった…
と、詞書から類推したが、如何だろうか?
(この項:たい)
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