2006年05月08日
甘ヤカナル匂ヒニタバカレテ詠メル
木霊する 凍てつく声に 惑わさる そは君の罪 我が宿命なり
るい詠める
<読み>
こだまする いてつくこえに まどわさる そはきみのつみ わがさだめなり
<意味>
An icy voice echoes.We are dazzled by the voice."This is your sin, and my fate"
氷の様な声が響き渡り、その声に幻惑される。「それは君の罪であり、わたしの運命である」
<解説>
エドガー・アラン・ポー(Edgar Allan Poe)の唯一の長編小説『ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語(原題:The Narrative of Arthur Gordon Pym of Nantucket)』(ポオ小説全集<冒険小説>召収)みたいだなと思って作者に問い質した処、やはり意識していたようです。
南極探検行の物語が次第にいびつな幻想旅行と化すこの物語、いつもは鋭徹なポーの筆致も、なぜか高熱に魘されているかの様な、狂おしい様な描写に富んでいます。と、歌の解説を差し置いて小説を紹介しているのは、この歌を普通に読んだ処で分からないと踏んだから。
(この項:たい)
posted =oyo= : 00:07 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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