2006年07月10日
「忘レラレナイ夏ノ想ヒ出」ヲ詠メル ソノ一
君が頬 胸に触れしは 去年の夏 想い出づるや 風鈴の声
るい詠める
<読み>
きみがほお むねにふれしは こぞのなつ おもいいづるや ふうりんのこえ
<意味>
It was about a day with last summer that your cheeks touched my chest.
I begin to think a thing at that time to hear wind ting-a-ling.
わたしの胸にあなたの頬が触れたのは、去年の夏のある日のことだった。
風鈴の音を聴くと、その時の事が思い出される。
<解説>
作者は結句を「風鈴の音(=ね)」とするか「風鈴の音(=おと)」とするか悩んでいたそうだ。前者ならば語句の響きは美しいが字足ラズとなり、後者ならば字句の数は足りているが平凡とのこと。結果、窮余の策として「風鈴の声」としたという。その効果はどの様なものだろうか。各々を音読して味わってもらいたい。
(この項:たい)
posted =oyo= : 00:02 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.rtm.gr.jp/mt/mt-tb.cgi/468