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2006年08月07日

飛ビ立テヌ瀕死ノ蝉見イ出シテ詠メル

060807.jpg
その願い 己の子らに 伝えたか 土にも還らず 我が死を曝す

るい詠める

<詠み>
そのねがい おのれのこらに つたえたか つちにもかえらず わがしをさらす

<意味>
瀕死のそのは自身の願いを子供達に伝えたのだろうか?(アスファルトの上で)土に還る事も出来ずに、自身の亡骸を曝す。

<解説>
生の限りを尽して鳴いているかの様な、この時期の達だが、御存じの様に成虫の時期は、とにかく短い。恐らく作者は、死に瀕している一匹のを、道路脇等の人工物の上で発見したのだろう。樹上で鳴き騒いでいる他の声と異なり、それは、あまりに哀れだ。

(この項:たい)

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