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2006年08月21日

短歌二首:終ハリノ花火ヲ詠メル

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夜に咲く 大輪ひとつ 髪に刺す 河上よりそよぐ 風は君なり
線香花火の 灯堕ちて消えて 夏は去る 闇の愛咬 あきを知らねど

るい詠める

<読み>
よるにさく たいりんひとつ かみにさす うえよりそよぐ かぜはきみなり
せんこうの ひおちてきえて なつはさる やみのあまがみ あきをしらねど

<意味>
「夜に咲く花火の大輪を髪に刺す様に、河上からそよいでいる風は、あなたの様だ。」
「線香花火の灯が落ちて消えて、これで今年の夏もお終いであるが、暗闇の中で行われている愛咬は、秋が来た事もしらないかの様に、飽く事もしらない」

<解説>
二種類の花火。夏の訪れを告げる花火大会での模様と、秋口の線香花火。爽やかな恋と濃厚な愛。
なお、「あき」は「秋」と「飽き」の掛詞である。

(この項:たい)

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