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2006年10月17日

不定点観測

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こんな夢を観た。

僕はベッドの上でうなされている。
薄いレースのカーテンの向こうにある窓の外では、眩しいくらいの暑い日差しが刺している。
うなされていると書いたけれども、実際の程は不確かだ。
うなされているとも言えるし、金縛りにあっているとも言えるし、もしかしたら、手足をベッドに縛られて身動きが出来ないのかもしれない。
狭い部屋だ。現実の僕の部屋かもしれないし、かつて住んでいた部屋かもしれない。もしくは、学生時代の友人の部屋なのだろうか。
僕の足元には窓があり、カーテンで遮られているけれども、この部屋の外は真夏の様だ。だけれども、部屋の中は薄暗くて冷いやりとしている。
僕は先刻来、この身動きの不自由な状態をなんとかしようともがいているけれども、どうにもしようがない。仰向けのまま、身じろぎすら出来ない。動かせるのは頸ばかりだから、痙攣状態に陥ったミュージシャンの様に、頸だけが、左右に動く。

それから、どのくらいの時間が経ったのだろう? 観るに観かねたという風情の君が、この部屋の中に駆け込んで来て、僕の左脚首を握り締めた。
とても冷たい、醒めた手の感触だった。

posted =oyo= : 19:02 | comment (0) | trackBack (0) | たいの日記 /不定点観測

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