2006年10月25日
暗キ空仰ギ観テ詠メル
傘も棄て 我が身委ぬる 君いずこ 頬を伝うは 秋の雨なりや
るい詠める
<読み>
かさもすて わがみゆだぬる きみいずこ ほおをつたうは あきのあめなりや
<意味>
わたしがこの身体と心を委ねたいあなたはどこへいってしまったのだろうか?
頬を流れているのは秋の雨だろうか?
わたしは傘も棄ててしまった。
Where will you I wanted to entrust my body and soul to have gone to?
Is it autumn rain that stream down my cheeks?
I have thrown away our umbrella.
<解説>
「頬を伝う」を「雨なりや」という手法は、実はあまり新味はない。
ただし「秋」を季節の「秋」と「飽き」の掛句と解してみると、歌われている恋人達の関係性の、ちょっと面白い解釈も可能かもしれない。英文を観れば、「(わたし達の)傘」を棄てたのは「我」と描写されているし...。
(この項:たい)
posted =oyo= : 14:34 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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