2006年11月02日
これもまた悪い夢の続き 04.
帰宅したばかりだけれども、玄関を開け放したままにしておく。換気の為だ。冷蔵庫の中の烏龍茶を取り出して喉を湿らせていると、階段を降りて行く気配がする。
「これから出勤なのかな」独りごちてみる。
カーキ色した戦闘服模様の背中がバイクに跨がって走り去る。
玄関の先の向こうにある闇を観ていると、銀色に鋭角的に輝くなにものかが奔り降りてくる。
僕は凄まじい圧力を受けて、そのままベッドの縁に押さえつけられてしまう。眼に観えないナニモノかが僕を身動きの取れない様に、恐ろしい力で押さえつけている。
暗くうすぼんやりとした部屋の入口で、玄関からの逆光を浴びて、黒いモノがいくつも佇んでいる。
「.......」モノは囁くがうまく聴き取れない。
「.......」彼らは同じ台詞をただ繰返すだけだ。
「....ドイツニハユクナ....」
最期の最期になってようやく聴き取れたが意味は解らない。
「....ドイツニハユクナ....」
だが、意味も解らないまま僕は叫んでいた。
「絶対に嫌だ。オマエラに指図される謂れはない」
「....ドイツニハユクナ....」
posted =oyo= : 23:28 | comment (0) | trackBack (0) | たいの日記
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.rtm.gr.jp/mt/mt-tb.cgi/550