2006年11月18日
実写版『ルパン三世』を考える 後半
勿論、宮崎駿の『カリオストロの城』のリメイクでもなければ、既に存在している実写版『念力珍作戦』の焼き直しでもなく、モンキー・パンチの原作の世界観の映画化という事を考えています。
と、いうのはややもとすればコメディ・リリーフ的な立ち回りを要求される銭形警部のあり方を再考したいから。ミステリに限らず、追う側と追われる側の物語(恋愛も含めてね)である以上、双方が対等の能力や智力を有していないと、そこに物語や登場人物に魅力が生じない筈だから。
だから、『ルパン三世』の物語を四人の男と独りの女という構造で考えて、とにかくイカした(←死語)四人の男性とひとりの成熟した女性の物語という設定で、キャスティングしてみました。
だから、ルパン⇔次元⇔五ェ門⇔銭形のキャスティングは相互入れ替えが可能かもしれません。
前回同様、この記事を書くきっかけを与えてくれた『不知火検校』の K・Tさんに感謝します。
ものづくし(click in the world!) 40.:
実写版『ルパン三世』
1.国内俳優による実写版『ルパン三世』
ルパン三世:長瀬智也
次元大介 :永瀬正敏
石川五ェ門:市川海老蔵
峰不二子:米倉涼子
銭形警部 :浅野忠信
峰不二子は、もしかしたらセクシャルな要素を排除した、10代の少女という設定にしてみたら、面白いかもしれない。と、なるとこの四人の男性と堂々と渡りあえる若い女優は、一体誰だろう?
2.海外俳優による実写版『ルパン三世』
ルパン三世:ジョニー・デップ(Johnny Depp)
次元大介:ケヴィン・ベーコン(Kevin Bacon)
石川五ェ門 :クエンティン・タランティーノ(Quentin Tarantino)
峰不二子:ビヨンセ(Beyonce)
銭形警部:ベニチオ・デル・トロ(Benicio Del Toro)
監督:ブライアン・デ・パルマ(Brian De Palma)
この場合、石川五ェ門は剣豪である必要性はないんだよね。あるひとつのモノに凝り固まった人物。と、なると、『フロム・ダスク・ティル・ドーン(From Dusk Till Dawn)』で気●狂●い弟を演じたクエンティン・タランティーノ(Quentin Tarantino)に偏執狂的な役回りを望みます。
遊びで(ってここまでで充分に遊びだけれども)オリジナル『ルパン三世』発表時(原作コミックは1967年、アニメ作品は1971年)の時代に全盛を極めたヒトビトでキャスティングしてみました。
1.国内俳優による実写版『ルパン三世』
ルパン三世:松田優作
次元大介:宍戸錠
石川五ェ門:藤岡弘
峰不二子:水野久美
銭形警部:丹波哲郎
監督:鈴木清順
時代考証的にオカシなキャスティングだけれども、藤岡弘は藤岡弘、ではありません。『仮面ライダー』や『日本沈没』や『エスパイ』で主役をはっていた頃の彼です。
宍戸錠はエースのジョーの頃を期待しているし、水野久美は『マタンゴ』で魅せた妖艶なものを欲しています。
と、言う訳で丹波哲郎は『Gメン '75』や『キイハンター』の頃よりももっと若い、タイガー田中の頃であって欲しい。
2.海外俳優による実写版『ルパン三世』
ルパン三世:ジャン・ポール・ベルモンド(Jean Paul Belmondo)
次元大介: ジェームズ・コバーン(James Coburn)
石川五ェ門:チャールズ・ブロンソン(Charles Bronson)
峰不二子:ブリジット・バルドー(Brigitte Bardot)
銭形警部:リノ・バンチェラ(Lino Ventura)
なんか、ルパン三世の元ネタ暴露みたいになってしまいましたが?
ちなみに、脚本の基となるエピソードですが、シリーズの中で最もかっこいい悪役、白乾児の出演した『魔術師(テレビシリーズでは、第2話「魔術師と呼ばれた男」)』もしくは、ドンデン返しの応酬の『白い追跡(同じく、第12話「誰が最後に笑ったか」)』あたりが順当ではないかと思いますがいかがでしょう?
posted =oyo= : 22:48 | comment (2) | trackBack (2) | たいの日記 /ものづくし (click in the world!) /映画もみる
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2003年春頃に、ハリウッド資本で『ルパン三世』の実写映画化の話が進行しているという噂?が出回ってか... [詳しくはこちら]
コメント
>K・Tさん
どうやら楽しんで頂けたようでほっと一安心です。
>ビヨンセの峰不二子なんて、考えただけで涎が出そうです
ふぅ〜じぃこちゃ〜〜んって、誰でも言いたくなる様なキャステイングだけを心掛けました(爆発)。
>この場合、音楽監督は誰が良いでしょう?
難しい問題ですよね? シリアスに行くのか、コメディにいくのか?(ミュージカルという方法論もありますよね)という作風の問題もありますし...。それに、安易に書くと、各方面からダイレクトなクレームもきそうです(苦笑)。
なので、マイケル・ナイマンによる崩れ堕ちる様な甘美なメロディか、オーネット・コールマンによるフリーフォームなサックスがシリアスな空気感を演出する事を望みます。
投稿者: たいとしはる feat.=OyO= | 2006年11月21日 18:45
いやー・・・・・
圧巻ですね。
二の句も出ないほどピタリとハマったキャスティングだと思いました。
しかも、監督の個性に合ったキャスティングとでも申しましょうか・・・
どのバージョンも観てみたいんですが(後半の1、2は、残念ながら叶わない夢ですが)、海外版はデ・パルマに是非撮って欲しいですね!
ビヨンセの峰不二子なんて、考えただけで涎が出そうです(笑)。
この場合、音楽監督は誰が良いでしょう?
既に存在してるサントラから使用するのでしょうか。
投稿者: K・T | 2006年11月21日 08:06