2006年11月25日
おでんな話
先日、某所にお邪魔したらそこではBGMかわりにFMを流しっぱなしにしていて、ナビゲイターの口から「おでん」とか「静岡」とかいうフレーズが頻繁に飛び出していたから、つい聞き耳をたててしまった(その番組での放送内容はこちら)。
その中で説明されている「静岡おでん」も「黒はんぺん」も、確かにこっちではそういう呼び方をするけれども、ホントはそんな呼び方で呼んだ事も呼ばれた事もないんですが?
以降、やや差別的な発言?を含んでいる事をご了承の上、お読み下さい。
立場を明らかにすると、出身は静岡です。で、こう答えると静岡のどこ?と尋ねられると、「××町」とつい答えたくなるのは、出身はもうこの時点であくまでも静岡"市"であって、静岡"県"という視点が欠けているからです。一応、オトナなんで憮然として「市内です」と答えます。"憮然と"というやや不穏な響きを与える副詞を付け加えたのは立派な訳があって、平成の大合併で便乗してくっついてきた旧清水市(現静岡市清水区)は勿論、安倍川上流の山間部も当然の事であって、あろうことか!?安倍川西岸も排除した視点で"静岡"と言っているからです。
つまり、ナニが言いたいのかと言うと、あれは「静岡おでん」ぢゃなくて「おでん」といいます。そしてあれも「黒はんぺん」ぢゃあなくて「はんぺん」といいます。そおゆうことです。
念の為にフォローしておくと、上に書いた様なヴィジョンはあくまでも僕個人のものであって、同県人や同郷人共通の認識ではないので(大汗)。幼少時は繁華街の中心で暮らしていて、小学校入学と前後して駅南(=東海道本線以南の地域)に引っ越して、周囲の環境が歴然と変わった結果かもしれない。
おでんとは?
●出汁は牛スジ。
●具は全て串刺し。
●鍋からセルフサービスで取る。だから某CMでの佐藤浩市の「ぼ、ぼくも」は嘘。
●鍋から取った具は、脇にあるみそだれに浸して、青海苔や削節、もしくは両方をまぜたものをつけて食べる。
●練り芥子はお好みで。
●具材は、牛スジ、こんにゃく、昆布、卵、竹輪、糸こん、じゃがいも、はんぺん等。
●昭和40年代の駄菓子屋には、おでん鍋と鉄板が常備。(鉄板は焼そばやお好み焼き用。駄菓子屋のオバちゃんがつくってくれます。)
●なので、おでんは自宅で家族だんらんで囲むというより、駄菓子屋や「おでんや」さんで食べるもの。
それぞれに関して詳しくはこちらやこちらを...。てか、上に書き上げる事自体、非常にアホらしいくらい自明な事であって、それをことさら懇切丁寧に説明しなければならないという、屈辱的な状況や心情に陥っているという事を、どれだけの方々が理解していただけるのであろうか?と。
と、エラソウに書いてみたけれども、実は父方が関西出身なので、自宅で食べるおでんは「関西のおでん」。薄口でした。
posted =oyo= : 14:41 | comment (0) | trackBack (0) | たいの日記
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