どんよりと沈んだ、
まるで真冬に逆戻りしたかの様な曇天に、
凍える様な冷たい風に舞い散るサクラを
ぼんやりと眺めていたら、
ふと思い出してしまったうた

戸川純ユニット名義での唯一の作品『極東慰安唱歌』に収められたタイトルナンバーだ

すこおんと抜ける様な青空を淡く染め抜くサクラよりも、
闇夜に妖艶に浮かび上がるサクラよりも、
花冷えの雨に濡れた地面に、
みぢめったらしく貼付いている、
そいつが君に相応しいと思った

♪ねぇー　ねぇー　この雨はいつ　いつ止むの♪