conceived and constructed by たいとしはる tai toshiharu
« カテゴリー「るいの歌集(仮)」に関するお知らせ | メイン | 後ロノ君ヲ詠メル »

2008年08月08日

街ノ音ヲ詠メル

20080807.jpg
蝉の音の かき消さるるや 夏の夕 黒雲沸きて サイレン響く

るい詠める

<読み>
せみのねの かきけさるるや なつのゆう くろくもわきて さいれんひびく

<意味>
蝉の鳴声がかき消されるのは、夏の夕方のことである。黒雲がわき起こり、サイレンが鳴り響いている。

<解説>
読みも意味もなんら難解なところはなにもない。ただし、これまではこの種の歌を夏の夕刻の風情を詠み込んだ叙景詩と解釈出来たが、この夏ばかりはそうもいっていられない。今週頭に関東地方を極地的に襲ったゲリラ豪雨によって、各地で被害も出、犠牲者も出ている。
不穏な夏を詠んだ歌といえよう。

(この項:たい)

posted =oyo= : 00:15 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.rtm.gr.jp/mt/mt-tb.cgi/747

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)