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2008年08月21日

後ロノ君ヲ詠メル

20080820.jpg
我が弓手 君が弓手を 抱くとき 胸打つ音は 激しく強く

るい詠める

<読み>
わがゆんで きみがゆんでを いだくとき むねうつおとは はげしくつよく

<意味>
私の左腕があなたの左腕を抱く時、胸を打つ音は激しく強くなる。

<解説>
弓手」とは、「ゆみて」とも読み、左腕の事をさす(ちなみに右腕は「馬手」)。
詞書に「後ロノ君」とあるので、恐らく作者は背後から恋人に抱きしめられたのだろう。そして、「弓手」が「弓手」を「抱く」とある事から、この歌のふたりはかなり密着していると推測出来る。だからこそ、心音は激しくもなるだろうし、強くもなるだろう。
ところで、その「激しく強」い心音は誰のものですか? 
この歌では、それを推断出来る術がない。

(この項:たい)

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