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2008年09月20日
野分前夜ニ詠メル
降る雨に 翔を休める 蝶観たり 君語りし夢 何処へ羽搏く
るい詠める
<読み>
ふるあめに はねをやすめる ちょうみたり きみかたりしゆめ どこへはばたく
<意味>
雨が降っているので、翔を休めている蝶を発見した。あなたが語っていた夢はどこへ向かおうとしているのでしょう?
<解説>
逐語訳で理解するのには平易な歌である。
だが、詞書にある「野分=颱風」前夜という言葉に囚われてみると、「嵐の前の静けさ(The quiet 〜 calm before the storm.)」という語句が想い出される。つまり、「君語りし夢」が前途多難である事を暗示している様にも読めるのだ。
その一方で、「蝶」と「夢」という言葉を連結させてみると、荘子(Zhuangzi)の"胡蝶の夢(The Butterfly Dream)"が想い浮かぶ。さて、この連想を前提に歌を解釈しようとすると、多義多様なイメージが沸き立つ様な気もしないではない。さて?
(この項:たい)
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