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2008年10月24日
雨降ル夜ニ乗リシくるま事故現場二出逢イシヲ詠ム
ひとつふたつ 遅い歩みに 雫墜ち 警棒描く 円弧も滲む
るい詠める
<読み>
ひとつふたつ おそいあゆみに しずくおち けいぼうえがく えんこもにじむ
<意味>
(事故現場に遭遇して渋滞していて、乗っているクルマの)遅い歩みの間に、雨滴がひとつふたつと堕ちてきて、(事故現場で交通整備している警官の)警棒が描く円弧も滲んでいる。
<解説>
意味が通じやすい様にと、随分と補足したが、解釈は上の通りで間違いはないだろう。ちなみにこの歌に登場する「警棒」は、いわゆる警戒棒の事ではなくて、誘導棒の事だろう。
但し、上の句と下の句で随分と時間が経過している事も理解しておく必要があるだろう。すなわち、前者は雨の降り始めの様子だけれども、恐らく車窓越しに観える警棒の動きが滲んで観えるくらいだから、その後かなり降りしきっていると解釈出来るのだ。
そして、この「遅い歩み」の間、ずっと警棒の描く円弧を観入っている作者の心象は、いかなるものだろうか?
闇の中に浮かぶ紅い円弧のイメージは美しいのだが、その後ろに事件もしくは事故と、その犠牲者や被害者が隠されているかもしれない。
(この項:たい)
posted =oyo= : 00:17 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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