2008年12月12日
我乗ルくるま君棲ム家ヲ過ギ越シシヲ詠メル
師走の夜 茜に浮かぶ 君が屋は 月よりも猶 遥かに観ゆる
るい詠める
<読み>
しわすのよ あかねにうかぶ きみがやは つきよりもなお はるかにみゆる
<意味>
師走の夜に茜色にライトアップされるあなたの家は、月よりも遥か遠くに観えてしまう。
<解説>
仕事で移動中の作者を乗せたクルマが、作者の恋人の住居の前を通り過ぎて往く。その茜色にライトアップされた住居の真上に、恐らく蒼白い月が昇っていたのだろう。この時候だから、満月に近い大きさだ。その(宇宙空間にある)月よりも遥か遠くに、その家屋がある様に思えてならない。
それだけまだ、しばらくは恋人との逢瀬がお預け状態なのだろうか、それとも、ふたりのこころが離れつつあるという意味なのであろうか。
この時期は、そんな物悲しい物語ばかりが綴られていく季節です。
(この項:たい)
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