2009年02月27日
旧キ友カラノ電話受ケテ詠メル
携帯に 空々しき声 木霊する 春呼ぶ雨は 雪より寒し
るい詠める
<読み>
けいたいに そらぞらしきこえ こだまする はるよぶあめは ゆきよりさむし
<意味>
旧友から受けた携帯電話の向こうでは、空々しい声が響き渡っている。春を呼ぶ雨は、雪より寒い。
<解説>
今回の東京の冬は、積雪を観ずに終わりそうである。それにも関わらずに、ここ数日降り続く小雨は、何故か冷たい。来週には3月(March)、春ももうすぐの筈なのに....。と、いうのが下の句である。
その十四文字の上に据える言葉は、旧友からの電話の声の空々しさ。本来ならば、懐かしい響きをもって聴こえてくる筈が何故? その旧友と作者の過去の係わりや、電話の内容を思わず邪推したくなる様な、歌である。
(この項:たい)
posted =oyo= : 00:15 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.rtm.gr.jp/mt/mt-tb.cgi/794