2009年03月27日
我ガ失態ヲ代ワリニ謝罪スル人観テ詠メル
詫びる背に 己の責と 咎を知り 花冷えの日に 蒼空仰ぐ
るい詠める
<読み>
わびるせに おのれのせきと とがをしり はなびえのひに あおぞらあおぐ
<意味>
(その人の)詫びている背中を観ると、自分自身に還ってくる責任の重さとその咎が解ったので、花冷えの日に、蒼空を仰いでいる。
<解説>
詫びているのは、上司か同僚か、それとも、個人的なつながりのある友人か、いずれにしろ、本来ならば自分自身で先方に詫びなければならないのに、その人物が己自身になり代わって謝罪している。いずれにしろ、その場は丸く収まっても、その人物と己自身との関係の中で、しでかしてしまった事(もしくは起きてしまった事)の後処置をしなければならない。それを想うと複雑な心境になって、ふと視線を起こして、蒼空をみてしまう。
「不味ったなぁ」とか「今度はこちらが怒られる番だ」とか「いい気味だ」とか、まさかそんな心情でなければいいのだが...。
桜の開花宣言が出て、もう数日も経るのにも関わらずに、寒い日々が続いていますね。
まさに花冷えです。
(この項:たい)
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