2009年04月10日
春霞ノ朝ノ日ノ午、強キ陽射シノ中散ル花ヲ観テ詠メル
ぐうにゃりと 路も想ひも 歪めたる 葉桜震わせ 春に沈む陽
るい詠める
<読み>
ぐうにゃりと みちもおもいも ゆがめたる はざくらふるわせ はるにしずむひ
<意味>
葉桜を震わせながら沈む、春の夕陽は、ぐうにゃりと道路も[わたしの]想いも歪めている。
<解説>
あれだけ咲き誇っていた桜の花々も既に散り始め、早い樹々ではもう葉桜となっている。しかも、今日の東京は、初夏を思わせる程の陽射しで、日中は、上着すら脱いでしまう程の、汗ばむ陽気となった。
そんな日は、陽炎(Mirage)や逃げ水(Hot Road Mirage)といった気象現象も起こり、「ぐうにゃりと」歪んでモノが観えても仕方がない。確かに上に掲載した画像は、歪んでいる。
但し、その歪んでモノが観える現象は単に、気象条件に由来するだけのものだったのだろうか? 二句にある「路も想ひも」というフレーズが、それを如実に物語っている。
(この項:たい)
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