2009年07月17日
街ノ夏ヲ詠メル
梅雨明けて 強き陽刺すや 赤信号 木陰の下に 群れて混み合ふ
るい詠める
<読み>
つゆあけて つよきひさすや あかしんごう こかげのしたに むれてこみあう
<意味>
梅雨明けして強い陽射しが差している。赤信号が灯ると、木陰の下に人々が群れ集まって、そこだけ混雑している。
<解説>
もう一週間くらいはぐづついた天気が続くだろうと想ったら、いきなり梅雨明けした。しかも、明けた途端に30℃を越す真夏日である。暑い。
そんな日々の光景を詠んだ歌。
普段ならば、横断歩道 (Pedestrian Crossing) 直前に、長距離走者 (The Long Distance Runner) よろしく整列して信号待ちしている人混みが、一歩も二歩も引いた木陰にたむろしている。当たり前と言えば当たり前だけれども、滑稽と言えば滑稽だ。そして、そういう歌を詠む本人自身が、木陰の中の人混みに紛れているのに違いない。
ねぇ?
(この項:たい)
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