2009年07月24日
昨晩聴キシ聲ノ主ニ逢ヘルヲ詠メル
雨の猫 軒蹲る その身には 険しく瞳 輝いてをり
るい詠める
<読み>
あめのねこ のきうずくまる そのみには けわしくひとみ かがやいており
<意味>
雨の猫の、軒に蹲っているその身には、険しい瞳が輝いている。
<解説>
梅雨はあけたが、すっきりしない日が続いている。それどころか、各地に災害さえもたらしている。天体ショーだと暢気に騒いでいる場合ではないかもしれないし、日蝕 (Solar Eclipse) が起きる理由を科学的に説明出来ない時代ならば、あれこそが天災の先触れだと云いかねない。そんな嫌な天気。
一見すると雨宿りにも、昼寝にも観えるその光景を裏切るかの様に、その眼には、野性のきらめきを発見出来る、そんな歌。詞書を観れば解る様に、作者は昨夜、彼の聲を聴いていたのだろう。果たして、その聲はどんな響きをしていたのであろうか。
ちなみにどんよりとした雲を気にも留めずに、外出したら、一瞬になって降り出した大粒の雨にあって往生したのが、今日の僕。勿論、濡れ鼠であって猫ではない。
(この項:たい)
posted =oyo= : 00:25 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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