2009年11月06日
初冬ヲ詠メル
落葉踏み 馴れたる恋路 通ふ我の 想ひ知らずに 吹くは木枯
るい詠める
<読み>
おちばふみ なれたるこいじ かようわれの おもいしらずに ふくはこがらし
<意味>
落葉を踏み分けながら、通い馴れた恋の路を歩んでいる。そのわたしの想いを知らずに木枯が吹いている。
<解説>
二句の「恋路」は、実際に作者が歩んでいる、恋人の許へと向かう路とも、抽象的な意味での恋愛の路とも、そのどちらとも解釈出来る。
前者に解釈すれば、恋人の許に向かうその路に、冷たい木枯が吹きすさんでいるとなるし、後者に解釈すれば、思う様にいかない己の恋愛を詠じたものとなる。
さらに言えば、ある人物を木枯に比喩した様に、詠む事も出来る。この場合のある人物は、もしかしたら、作者の気持ちを顧みない恋人そのものかもしれない。
(この項:たい)
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