2009年12月04日
雨ノ冷タキヲ詠メル
凍ゆれど 師走に雨の 誘ふ夢 鶫つがふて 聖夜夢観る
るい詠める
<読み>
こごゆれど しわすにあめの さそうゆめ つぐみつがいて せいやゆめみる
<意味>
凍える様な寒さだけれども、師走の雨が夢を誘っている。つがいの鶫が聖夜を夢観ている。
<解説>
もう12月 (December) というか、まだまだ12月 (December) になったばかりというか師走にはなったものの、まだ、そこまでの実感はないし、ましてやクリスマス (Christmas) だと盛り上がる余裕はない [いろいろな意味で]。
先日が暖かだったせいか、今日の雨はいつも以上に寒く冷たく感じられる。作者は、その雨が雪となり、いつのまにか聖夜 (Holy Night) になる夢を観ている。
鶫 (Dusky Thrush) は秋に飛来し、春には寒地へと還る渡り鳥。晩秋の季語にもなっている。
だから、降る雨を避けて、樹々に集う事はあるかもしれない。しかしながら、繁殖は春となって日本を去ってから。
と、なると、これは作者による、二重の意味での夢 (#9 Dream) とも読めてしまう。
(この項:たい)
posted =oyo= : 00:44 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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