2010年01月15日
花屋ニテ待ツヲ詠メル
蒼醒めた 灯の中に 咲く花の 紅に染まるを 手折りて待てり
るい詠める
<読み>
あおざめた あかりのなかに さくはなの べににそまるを たおりてまてり
<意味>
青ざめた(人工の)灯りに照らされて咲いている花の中から、紅色に咲いている花を手折って待っている。
<解説>
寒波が押し寄せている中にも関わらずに、花が咲き乱れているのは、そこが空調がきいた場所だからだ。そこは暖かいけれども、どこかよそよそしい。
そんな場所で誰かを待っている作者は、紅色の花をその手で選びとった。なんという名の花であり、どんな花を咲かせているのだろうか。
品種が詠み込まれていれば、花言葉 (Floriography / Language Of Flowers) の様な明らかなメッセージを読者は知る事は出来るが、それも叶わない。
(この項:たい)
posted =oyo= : 01:11 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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