2010年02月19日
君待チテ夜更ケヌヲ詠メル
独り寝の 拭ひ忘らるる 薄化粧 雨音消えて 雪となりたる
るい詠める
<読み>
ひとりねの ぬぐいわすらるる うすげしょう あまおときえて ゆきとなりぬる
<意味>
一人で眠る夜に、[あなたが来るかもしれないと] 思わず拭い忘れてしまった薄化粧。雨音が消えて雪になってしまった。
<解説>
昨日は夜が更けてから、雨が霙となり、夜明け前には降り積もる程の雪となった。そんな夜に、来る宛のない恋人を待って、待ちわびているモノの心情を詠んだ歌。
第二句の「忘らるる」は、四段活用の他動詞『忘る』未然形 + 自発の助動詞「る」連体形。「思わず忘れてしまった」と訳す。
その雪もまもなく止み、午後には陽射しも観られる様になった。
(この項:たい)
posted =oyo= : 00:49 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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