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2010年05月28日

決メカネテ詠メル

20100527.jpg
渡る橋 躊躇ふ我の 心かは 川面の芥 陽炎揺らぐ

るい詠める

<読み>
わたるはし ためらうわれの こころかは かわものあくた かげろうゆらぐ

<意味>
橋を渡る際に、躊躇しているわたしの気持ちなのだろうか。否、そんな事はない。川面には塵芥が浮かび、陽炎が揺らいでいる。

<解説>
ルビコン河を渡る (Crossing The Rubicon)」という語句を引用するまでもなく、「川を渡る」もしくは「橋を渡る」のは、なにかを決断した際の、比喩である。
その一方で、「芥 (Refuse)」も「陽炎 (Shimmer)」も、儚いもの、とるにたらないものの、比喩である。
何かを決断して、行動を起こそうとする際に、こころのどこかにわだかまりやこだわりが浮かんで、その決意を鈍らせるのも、よくある事である。しかも、それは、意外に、ちいさい問題や些細な事象である事が多いものだ。
第三句の係助詞「かは」は、疑問や反語を表すが、ここでは反語に解釈してみた。

(この項:たい)

posted =oyo= : 00:47 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

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