2010年07月02日
駅頭ニテ詠メル
晴れぬ日に 知らぬ名ばかり こだまする すさまじかるは 腋滲む汗
るい詠める
<読み>
はれぬひに しらぬなばかり こだまする すさまじかるは わきにじむあせ
<意味>
[梅雨空の] 晴れない日に知らない名ばかりが連呼されている。興ざめなのは、腋に滲む汗である。
<解説>
参院選が公示されて、選挙戦は早くも中盤。世間の視線の殆どは岡田ジャパン (Japan Team) に注がれていたが、その躍進も先日終了した。
選挙期間中のよくある光景を詠み込んだものだから、第四句の「すさまじかるは」は、終句を形容するのではなくて、その本旨は上句にかかる筈である。
ちなみにその第四句の形容詞「すさまじ」の意味は、「興ざめである」「つまらない」「殺風景である」などである。
清少納言 (Sei Shonagon)の『枕草子 (The Pillow Book)』第25段『すさまじきもの』を読んでみると、この語句の意味するところがよく解る。
(この項:たい)
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