2010年08月06日
蛙ノ骸観テ詠メル
炎天に 腸吐きて 路半ば とうに干涸ぶ 絶命の血
るい詠める
<読み>
えんてんに はらわたはきて みちなかば とうにひからぶ ぜつめいのち
<意味>
炎天下、[その蛙の屍骸は] 腸を吐き出して、道路の真ん中にある。絶命の血はとっくに干涸びていた。
<解説>
今日も暑い。恐らく猛暑日となっただろう。作者は、干涸びた蛙 (Frog) の屍骸をみつける。恐らく、自動車かなにかに轢かれたのだろう。内蔵をはみ出させて絶命している。そして、その躯は、既にこの暑さのせいで干涸びていた。
この蛙 (Frog) の屍骸から、作者がナニカに想いを馳せているのは、第三句で想像される。
志賀直哉 (Naoya Shiga) の『城の崎にて (At Kinosaki)』をここで引用するのは、流石に気がひけるのだけれども。
(この項:たい)
posted =oyo= : 01:26 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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