2010年09月03日
九月来タリト言ヘドモヲ詠メル
まだ葉月 三十三日と 思ほゆべし 数へ難かる 独り寝の夜は
るい詠める
<読み>
まだはづき みそかみっかと おもほゆべし かぞえかたかる ひとりねのよは
<意味>
[九月にはなったけれども] まだ八月三十三日と、自然と思ってしまうに違いない。数え難いのは、独り寝の夜だけれども。
<解説>
九月 (September) にはなったけれども、熱帯夜の最多記録は更新されたし、猛暑日 (Heat Wave) もまだまだ続く。遂に気象庁 (Japan Meteorological Agency) は、今年の夏が異常気象 (Extreme Weather) であると発表した。だから、体感的にも、心情的にも、まだ八月の延長戦が続いている様な感覚である。
第三句「思ゆべし」は、動詞「思ふ」未然形と、自発を表す上代の助動詞「ゆ」終止形に [「思ほゆ」は「思はゆ」からの転訛]、強い確信を表す助動詞「べし」が結合した形。「自然と思ってしまうに違いない」「きっと思えてしまうに違いない」と訳す。
「葉月」は勿論、「八月 (August)」の異名。
(この項:たい)
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