2010年12月31日
納会ノ翌朝ヲ詠メル
夜明け前 別れ際には 良き年を 枕濡らすな 朝の自堕落
るい詠める
<読み>
よあけまえ わかれぎわには よきとしを まくらぬらすな あさのじだらく
<意味>
夜明け前の別れ際には「良い年を」と言って別れた。[泣いて] 枕を濡らすな、朝、自堕落になっているだけだ。
<解説>
世間一般のカレンダーでは、一昨日もしくは昨日が仕事納めのところも多かっただろう。そして、仕事納めがそのまま納会の宴席へと繋がり、深夜までもしくは翌朝まで長丁場になってしまった方々もいるに違いない。そして、別れ際には定型の挨拶「よいお年を!」が交わされた筈だ。
この歌の作者もその様な夜から朝を過ごし、独り寝る段になって、悲しみ [?] がこみ上げて来た。そして、その感情を、今、迎えている朝の、怠惰な気配の性にして、忘れ去ろうとしている。
(この項:たい)
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