2011年04月22日
サル夜ヲ詠メル
駅暗く 別れ告ぐ為 逢ふきみに 何をか託さむ 花冷えの夜
るい詠める
<読み>
えきくらく わかれつぐため あうきみに なにをかたくさん はなびえのよる
<意味>
暗い駅頭で、別れを告げる為に逢うあなたに、なにを託したらよいのでしょうか、花冷えの寒い夜に。
<解説>
詞書にある「サル夜 [ある夜の意]」とあるから、必ずしも、ここ数日の夜の事ではないだろう。またもしかしたら「去る夜」に掛けているのかも知れない。
と、改めて書いたのは、ここ数日の報道を観ていると、被災地の村や町
もちろん、それらの行事は総て再会を期す為に行われているのだけれども、その再会への途の遥かさを思うと、複雑な心境になってしまう。
ここ数日、寒い日々が続いている。花冷えと言う言葉は、あるのだけれども、まるで、時計の針を戻した様な錯覚さえ憶える。今は四月、別れの三月ではない筈なのだ。
(この項:たい)
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