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2011年05月20日

去春来夏ヲ詠メル

20110519.jpg
眩しくて 初夏の陽の下 追ふ我は 逃げゆく春の 恋の背みえず

るい詠める

<読み>
まぶしくて しょかのひのもと おうわれは にげゆくはるの こいのせみえず

<意味>
陽光が眩しいので、初夏の陽の下であなたをおうわたしは、逃げてゆく春の恋の背中も観えなくなってしまった。

<解説>
今年は桜の便りは随分と遅く感じられたが、咲いてしまった桜が散れば、そこから先は、一挙に駆足になった様な気がする。もう既に初夏の装いで、汗ばむ季節となった様だ。
今年の夏は、平年よりも心配事が多いので、季節の移り変わりの早さには、驚きよりも焦りを感じてしまう。果たして「逃げてゆく春の恋」の背が観えなくなってしまったのは、眩しさのせいだけなのだろうか。
ちなみに詞書だが、「冬去春来」という常套句はあるのだが、「去春来夏」という表現はあまりないと思う。

(この項:たい)

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