2011年05月20日
去春来夏ヲ詠メル
眩しくて 初夏の陽の下 追ふ我は 逃げゆく春の 恋の背みえず
るい詠める
<読み>
まぶしくて しょかのひのもと おうわれは にげゆくはるの こいのせみえず
<意味>
陽光が眩しいので、初夏の陽の下であなたをおうわたしは、逃げてゆく春の恋の背中も観えなくなってしまった。
<解説>
今年は桜の便りは随分と遅く感じられたが、咲いてしまった桜が散れば、そこから先は、一挙に駆足になった様な気がする。もう既に初夏の装いで、汗ばむ季節となった様だ。
今年の夏は、平年よりも心配事が多いので、季節の移り変わりの早さには、驚きよりも焦りを感じてしまう。果たして「逃げてゆく春の恋」の背が観えなくなってしまったのは、眩しさのせいだけなのだろうか。
ちなみに詞書だが、「冬去春来」という常套句はあるのだが、「去春来夏」という表現はあまりないと思う。
(この項:たい)
posted =oyo= : 00:34 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.rtm.gr.jp/mt/mt-tb.cgi/969