2011年06月17日
眠レヌ夜ヲ詠メル
東雲の 淡き陽知りて 身悶えぬ 黒髪指に からめて独り
るい詠める
<読み>
しののめの あわきひしりて みもだえぬ くろかみゆびに からめてひとり
<意味>
東の空に淡い陽が射し始めているのを知って、身悶えてしまう。[ずっと] 黒髪を指に絡めて独りでいるのに。
<解説>
日付変わって昨日早朝は、皆既月食 (Lunar Eclipse) という濡れ込みで、かのGoogle トップ・ページ (Google Top Pege) もそれにあわせたロゴが掲載されていた。しかし、東日本は月の欠けが始る前に沈んでしまう上に、その他の地域でも雲の多い天気だったそうだ。果たして、どのくらいのヒトビトが、観測できたであろうか。
なお、初句の「東雲」は、東の空が明るくなる頃、明け方という意味で、「しののめ」と読む。通常ならば、相愛の男女の別れの朝の情景に出て来る語句だが、ここではその相想うヒトがいない情景、作者の心象を汲むべきだろう。
(この項:たい)
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