2011年07月21日
野分ノ日々ヲ詠メル
今宵もや 傘をたたみて 通ふ橋 濁れる水と 激しく流る
るい詠める
<読み>
こよいもや かさをたたみて かようはし にごれるみずと はげしくながる
<意味>
今夜もまた、傘をたたんで渡って通う橋の下を、[なにかが] 濁った水と [なって] 激しく流れている。
<解説>
自転車並みのゆっくりとした速度で台風6号は、太平洋側の縁を渡っている。各地にもたらされた激しい豪雨とその被害は、極めて局地的である。ここ数日間、終日低くたれ込めた雨雲の下にはいるのだけれども、時折、激しい風と雨粒に曝されるだけで、運が良ければ、傘なしで右往左往出来たりもする。
歌は、そんな天候の日々を詠み込んだものと解釈出来るが、それ以外の心象も折込んで詠めなくもない。
第四句は、「[なにかが] 濁った水と共に」とも「[なにかが] 濁った水となって」とも、解釈出来る。
(この項:たい)
posted =oyo= : 23:44 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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