2011年11月03日
小春日和ヲ詠メル
上気して 汗ばむシャツを はだけ居る きみの指食む 名ばかりのあき
るい詠める
<読み>
じょうきして あせばむしゃつを はだけおる きみのゆびはむ なばかりのあき
<意味>
上気して汗ばんでいるシャツをはだけて座っているあなたの指をたべてしまった。倦怠期という言葉もなばかりの、暑い秋だなぁ。
<解説>
11月だというのに、ところによっては夏日、平年で言うと9月下旬くらいの気候が続いているという。時季的には、小春日和 (Indian summer) といって暖かい日々が続くものだけれども、その限度を越えている様な気もする。
結句「あき」は「秋」と「飽き」の掛詞。なので、それを踏まえて訳してみた。
第四句「指食む」は比喩的な表現なのだろうけれども [現実に食べてしまったと解釈したらスプラッタな光景が広がるがそういうヴィジョンはハロウィン (Halloween) の季節だけに停めておきたい]、それを短い訳の中に忍び込ませるのは至難の業だ。その昔、伊藤ゆかりのヒット曲で『小指の想い出』があった、と書いておこう。
(この項:たい)
posted =oyo= : 11:47 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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