2011年12月15日
冬至前ニ詠メル
凍てつく身 湯殿の冬に 胸騒ぐ 聴くとなく聴く きみの衣擦れ
るい詠める
<読み>
いてつくみ ゆどののふゆに むなさわぐ きくとなくきく きみのきぬずれ
<意味>
冷えきった身体は、冬の浴室で胸騒ぎをしている。聴くとなく聴こえてくるのが、あなたの衣擦れの音だからだ。
<解説>
上の句に描かれている事柄は、誰しも今のこの季節にあって、身を以て感じている事だと思う。その一方で、下の句の解釈、というかそこから想い描く情景は、ひとそれぞれだと思う。恋人の入浴前もしくは入浴後の際の自身のこころの動きを描いたとも読めるし、自身の入浴中に恋人もしくは同居人が顕われたとも読めるし、もしくはその最中にその人物が入浴の為に脱衣し始めたとも読める。
入浴をキーワードとして、恋人とともにある情景を、各個人が己にとって相応しい想い描けば宜しいのだろう。
相変わらず寒い日々が続いています。皆様も、ご自愛願います。
(この項:たい)
posted =oyo= : 23:36 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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