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2011年12月29日

年ノ瀬ノ逢瀬ヲ詠メル

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冬の陽と 馴染めぬ床に 独り覚醒め 黒子数ふや きみの利き腕

るい詠める

<読み>
ふゆのひと なじめぬとこに ひとりめざめ ほくろかぞうや きみのききうで

<意味>
冬の陽が射して来て、馴染めない寝床でひとり覚醒めて、あなたの利き腕にある黒子の数を数えている。

<解説>
初句に「冬の陽」とあるから、もう随分と時刻は過ぎているのだろう。恋人の自宅なのだろうか、それとも別の場所か、いずれにしろ、馴染みのない他所にいて、作者は手持ち無沙汰で、年の瀬と言うのに、時を持て余している。だから、寝入っている恋人の利き腕にある黒子の数を数えている。
年の瀬の慌ただしい日に悠長で怠惰な気もするけれども、作者はふたりの時間を別の事に宛てたいのかもしれない [個人的には、恋人の立場はとても羨ましいのだけれども]。

(この項:たい)

posted =oyo= : 15:17 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)

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