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2012年08月09日
立秋ノ逢瀬ヲ詠メル
果ててなほ 朝陽昇るを 待つ吾れに 一夜一夜と あきは来るらむ
るい詠める
<読み>
はててなお あさひのぼるを まつわれに ひとよひとよと あきはくるらむ
<意味>
[逢瀬の時が] 果てて、それでもなお朝陽が昇るのを待っているわたしに [対してあのひとにも]、一夜一夜と秋がやって来る様に、飽きる時がやって来てしまうのだろう。
<解説>
結句の「あき」は、「秋」と「飽き」の掛詞。
「来るらむ」は、文法的には、カ変動詞「来」連用刑 + 完了の助動詞「り」連体形 +現在推量の助動詞「らむ」終止形。「来てしまうのだろう」と訳す。
まだまだ暑い日々は続く様だけれども、暦の上では8月7日が立秋で、既に秋。夜長と呼ぶにはまだまだだけれども、日没から日出までの時間も大分、延びてきた。
短くて暑い刹那の夜を過してきた恋人達の間にも、秋風がそよぎ出す時季である。
と、断定してしまうのは少し残酷かな。
(この項:たい)
posted =oyo= : 23:20 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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