2013年01月24日
偏頭痛ニ悩ミテ詠メル
残雪の 病葉摘みて 通ふ路 こころもとなき 木漏れ陽浴びて
るい詠める
<読み>
ざんせつの わくらばつみて かようみち こころもとなき こもれびあびて
<意味>
[持病の偏頭痛の] 手当をして通っている、残雪がある路。[陽射しが弱いので] 心もとない木漏れ陽を浴びながら。
<解説>
先週の雪の記憶も未だに生々しいのは、まだ、ほんの僅かだけれども雪が残っているからだ。しかも、降りこそはしなかった様だけれども、本日未明は降雪の予報があった。
そんな日々に、偏頭痛を抱えた作者は、歩む路は、冬の日ならではの、薄い雲に覆われた弱々しい陽射しばかりで、持病を抱える身としては、心もとないばかりなのだ。
上では、第3句を通勤かなにかの様に解釈したけれども、もしかしたら、病院へと「通う路」なのかもしれない。
第2句「病葉」は「わくらば」と読んで、本来は夏の季語。ここでは字句本来の意味から離れて、自身の病気の諸症状として表現している。
かくいうぼくも、冬疲れと言うのか雪疲れと言うのか、少々、だるさが遺っています。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:51 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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