2013年02月14日
或ル絵ヲ観テ詠メル
花の色は 境界のくろ 飛び越へて 画布に塗つたり 赤く紅くあかく
るい詠める
<読み>
はなのいろは きょうかいのくろ とびこえて がふにぬったり あかくあかくあかく
<意味>
花の色は境界線の黒を飛び越えて、画布に塗ってある様々なあかい色で
<解説>
読むヒトによって、いくらでも解釈が分かれる余地のある作品である。ある絵画作品の鑑賞とも読めるし、自身が描いている作品の描写とも読める。
また、結句の3種の表記で書き分けられた色彩の描写は、その多種多様さとも読めるし、その筆致のはやさや激しさとも読める。
いずれにしろ、客観的な写生に徹した作品とも、自己の内面描写とも、いずれの解読も可能なのだ。
(この項:たい)
posted =oyo= : 17:27 | comment (0) | trackBack (0) | るいの歌集(仮)
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